日記

 映画を観る。今話題の2作品『大日本人』と『監督ばんざい!』を。どちらもなかなか面白かった。まず『大日本人』は、「シネマ愚連隊」という自主映画の団体の高橋亨監督が撮ったような、そういった何というか何故これを10億円もかけたのかという面白さと、何故カンヌに招待されてしまったのか、招待してしまったカンヌの実行委員辺りの苦笑いが見えるようで面白かったというか。もちろん僕はアンチ松本人志なんてわけではなく、「わらいのじかん」や「わらいのじかん2」といった、彼のテレビでの活躍も大好きである。だから余計に何故映画の規模でやってしまったのか、わからない。しかし映画は、「シネマ愚連隊」好きの僕としては、「シネマ愚連隊」のお金をかけたバージョンのようで面白かった。次回作の話も浮上してるとかしていないかという話なので、是非次回は松本人志にはアダルトビデオを撮って欲しい。きっと、ヌケないけどスゴいものが出来ると思う。
 そして、『監督ばんざい!』。こちらは既に国内外で映画監督として評価されている人間が撮ったとは思えないふざけた感じで、純粋に面白かった。北野作品は『Brother』程度しかちゃんと観たことはないが、あっちよりもコッチ、今回の雰囲気の方が僕は圧倒的に好きだ。これまでの「神出鬼没!タケシムケン」等での活躍ぶり以上に非常に面白かった。一番の見所は、鈴木杏の肌が小室友里みたいなところではなかろうか。その他、実際にこの映画は面白かった。週刊文春で酷評されていたけど、また観たい一本です。

日記

 寿町・あいりん地区ときて、日本三大ドヤの山谷に行ってきた。浅草から歩いて行こうかと思ったけど、歩き始めて5分程で雨と雷が厭な感じで激しくなってきたので、そして事前に調べておいた辿るべき道を見失ってしまったので、バスで移動。浅草からバスで10分足らず、「清川二丁目」という停留所に到着。もうここが既に山谷という地区らしいのだが、どうにも普通。ごくありふれた町並み。あまりのありふれ方に拍子抜け。追い打ちをかけるように雨は激しくなってくるし。割りとお洒落なカフェもあるし。
 雨宿りがてら目に付いたチェーンじゃないタイプのコンビニに入る。確かにコンビニの商品のラインナップはドヤ特有の物だ。ドリンク類の冷蔵庫、5個あるうちの3個がアルコールで、惣菜類が充実している。店内が揚げ油の匂いで充満している。しかしそれだけ。ゴールデンウィークの初日、しかも豪雨だったためか人は少ない。雨が落ち着いてきたので、トボトボと町を歩き始める。やたら寿司屋が多い。以前は「ゴミ寿司」と呼ばれる激安で食べられる寿司屋があったらしいのだが、今はもうなくなっているようで、とても残念。そのやたらある寿司屋も暖簾を下ろしているし。飲み屋も開いてない。スナックや喫茶店はちょこちょこと開いてはいるのだが、どうにも賑わっている様子はない。これが寿町なら午前中から店内から歌声が溢れ、酔っ払いが路上で寝ていたりするというのに。こんなんで良いのでしょうか、山谷は。いや、行政的には良いんだろうけど、綺麗過ぎて何とも。もっとノミ屋とか燃えた車とか、注射器を捨てないで下さいの貼り紙とかそういった類の物はないのだろうか。
 意気消沈のまま歩いていると、商店街を見つけた。アーケードの下で雨宿りしているおじさんが沢山いる。ヤッタ!小汚いおじさんだ!7〜8人いるおじさん全員がワンカップを片手に携え、中には路上にペタリと座り込んで、通行を阻まれているワゴンRに後ろからクラクションを鳴らされ、それに文句を垂れている。こんなところに生息していたか、まだ絶滅してなかったんだ、とホッとした気分に。しかし山はここだけだった。ここ以外に盛り上がりはない。せっかくコンビニでウコンの力を買って飲んだのに結局酒場には行かなかった。正確には盛り上がっている酒場がなかった。その後も、3時間程色々歩き回ったが、簡易宿ぐらいしかドヤらしいものは見当たらなく、あのマンモス交番とやらも思ったほどマンモスではなく、きっと自分の中で美化(こういう場合は美化ではないが)し過ぎていたのだろう。それに平日の朝型はきっと職を求める人で山谷は人で溢れているのだろう。どうにも苦々しい気分で南千住駅に向かう。
 歩いて10分程度とあったはずだが、30分以上かけて南千住駅に到着。駅付近は計算された街づくりというか、綺麗過ぎる町並みが広がっており、アメリカの郊外のショッピングモールのような駅周辺施設に、圧倒される。本当に、あまりに綺麗過ぎる。寿町もあいりん地区もそうだったが、通りを一本隔ててこっち側と向こう側では世界がガラリと変わるものなのだなと実感。こんな優等生的まとめでどうだろう。

日記

 「給与明細」のスポンサーが、プロピアから音楽配信の会社に変わってて、いったい何があったのだろう、代理店とのやり取りで何か不手際があったのだろうか、と心配になってしまいました。明日も休みを取っているので、きっと明日はもっと建設的なことをしたいと思う。映画とか観たり、ドライブに行ったりしたいと思う。

日記

 ビックリするほどお金がないので、どうにか副業とかして今の会社以外での収入を得たいです。
あと、3年ぶりぐらいに髪を染めてみたら、こちらもビックリするほど人としての信用というか説得力といったものが薄れるのだなと実感出来ました。

日記

2ヶ月ぶりです。もはやこの日記を閲覧している稀有な方は皆無でしょう。もっとキッコの日記とかアキバblogとか見た方が億倍ためになるし。この2ヶ月、仕事で色々と経験し、もう早く辞めたり辞めなかったりしたいと考えているのですが、果たして今この会社を辞めたところで何のキャリアになることもなし。あと2〜3年は勤めないと、まともな再就職先はないでしょう。自分で店をやるなら兎も角。で、先週から遅めの夏休み。その日に思いついて大阪に行き、道頓堀でグリコ・森永事件を思い出し、ここにはたこ焼きぐらいしかないと思い、新今宮駅まで行き、日本最大のドヤ街・あいりん地区に宿をとり(1泊1500円)、通天閣を下から眺め、『人間の屑』にも出てきたなあなんて思い、名物の串カツを食べていると、隣に女子大生風の2人が座ってきて、お笑いの話を展開する。大阪の人は本当にお笑いの話をするんだと感慨深くなり、というか大阪弁で話しているということ自体が珍しく、東京から出てきた僕のために、皆が大阪人というキャラクターを演じるためだけに大阪弁を使っているのではと思うぐらいに大阪弁で、もう大阪には住みたいとはそんなに思わなくなっていましたとさ。その後、宿に戻り、風呂を浴びて、三畳のカビだらけの部屋で、テレビを眺め、丁度「エンタの神様」がやっており、アクセルホッパーのネタが、全部字幕付きで、耳の不自由な人にも優しいことが発覚し、そのための芸人なんだろうなあと思い、いつの間にか睡魔に負け、気が付けばチェックアウトの午前9時。10秒で準備してチェックアウト。あいりん地区といえば30以上のヤクザの事務所が立ち並ぶ、日本でも有数の治安の悪い場所なのだが、間に横浜・寿町とインド旅行を挟んでいる僕にはさほどのカルチャーショックはなく、唯一「ああ・・・」と思ったのは、屋台の飲み屋にダックスフンドが繋がれていたことぐらいで、あとは寿町よりは酷いけど、インドよりはマシ(日本では最悪だと思う)という感想ぐらい。西成を歩き回ると、日曜のためか、メインストリートでは盗品市が催され、TSUTAYAからまんまパクってきたようなビデオテープや、裏ビデオやら、やけに安いエビスジーンズが辺りに敷き詰められ、ここで亀田三兄弟は育ったのだとさほど感慨深くもなく、西成名物というか、川向こうでは割りとメジャーな「かすうどん」という油を取り去った肉を乗せたうどんを食し、手配師に声を掛けられ、その後大阪城を目指し、大阪城では真田幸村の素晴らしさに感心し、京都へと向かう。
大阪から京都って、特別快速を使うと、うちから新宿ぐらいの距離で、凄い。三十三間堂が見たくて、京都へ来た。1001体の仏像と、20数体の高名な神様の仏像に圧巻された。小学校低学年ぐらいで来れば間違いなく泣いてしまうほどの1001体の迫力だった。そして清水寺へと向かう。『I's』読者には御馴染みであろうが、ここには地主神社という縁結びの神様を祀った神社がある。日曜日ということもあり、カップルで満たされていたが、僕は臆面もなく、境内を目指す。勿論目当ては絵馬だ。カップルが互いの想いを込めてしたためた絵馬を20分近く熟読し、果たして今も付き合っているカップルはどれぐらいいるのかと思いを馳せ、清水寺を後にする。その後は銀閣寺へ赴き、綺麗だなあと思って、哲学の道を歩き、宿を探そうかと思ったのだけれども、大阪の1500円よりも安いところはないだろうと勘繰り、新宿行きの夜行バスのチケットを取る。発車の23時まであと4時間。iPODの充電がなくなったので、ネットカフェにでも入ろうとしたのだが、ない。1時間近く京都駅前を歩き回ったのにない。京都の若者は何処に行ってiPODを充電しているのだ、と。観光案内所で所在を聞き、ようやく見つける。3時間程度充電して、バスの時間。直前にコンビニで日本酒を買い、バスで眠れる算段を整える。バスが発車した途端、そいつを飲み、同じくコンビニで買った、まるごとソーセージと鉄火巻を食し、目覚めれば新宿高島屋前。ようやく知ってる場所で安堵を覚え、帰宅。なんだろう折角の休みなのに。海外旅行にでも行けば良かった。
あとエアセックスって良い。エア彼女とエア仕事とエア食事があれば良いな。

音楽

Wave (初回限定盤)(DVD付)

Wave (初回限定盤)(DVD付)

何故このCDを買ったかというと初回特典にはDVDが付いてくるからだと聞いたからです。DVDには3曲のPVが入っていて、僕の目的は『メランコリニスタ』という曲のPVでした。以前、テレビでこの曲のPVが流れているのをチラっと観てからというもの、いつDVDが出るのか、と首を長くして待っておりました。凄く良い感じの衣装で、凄く良い感じに振る舞う、母親として最大の不幸から立ち直ろうとしている30半ばを迎えるシンガーYUKI女史のその振る舞いに、どんなAV(オーディオヴィジュアル)よりも淫猥な印象を受け、もうそれはそれは3400円払った甲斐がありました。DVDを観ている間はYO-KING並みに穴を掘り続けていました。もう軽蔑してどうぞ。

日記

 大学の同期生と後輩とで飲む予定が、後輩と思しき人間は同じ時期に大学に入学したはずなのに2つ下の学年で今も大学生をしている人のみであとは同期生という逆人望に恵まれた集まりとなった。午後3時から小汚い中華料理屋でビールを飲み、居酒屋で飲み、歌舞伎町の地下で飲み、ゴールデン街で飲んだ。途中、ゴールデン街の外国人が集う飲み屋に近づくとベーコンレタスのニホイではなくそれはもうきっと日本では取り締まられていたりいなかったりするような幸せな植物を燃す匂いがしてきたけれど、それは酔っ払っていたからだろう。前にもゴールデン街の路地裏で同じ匂いが遠くから漂ってきた気がするけど、その時も酔っていたから同じ現象だろう。そして外国人が集う飲み屋付近でロン毛の青年に「お前それでも日本人か!?」的な勢いで胸倉を掴まれたり、殴られそうになったりしてけど、そもそも何故そんなことになったかの発端が思い出せないというのが酒の恐ろしさだと。当初、僕等に詰め寄って、僕の胸倉を掴んで今にも殴りそうになってきた人は1人だったはずなのに、それを抑えていたロン毛の友人のロン毛Bがいつの間にか外国人に喧嘩を売っていたし、いったいどういうことなのだろう。最初のロン毛Aはどこからかレンガを持ってきて外国人の頭を殴ろうとしてたし。でも実際には殴らなかったからきっと彼は本当は優しい人に違いない。僕のことも殴らなかったし。Tシャツの首元は伸ばされたけど。やはり酒が入り、更に集団となると人間は1人でいる時には絶対にやらないことをやるものである。外国人に向かって中指を立てて挑発、なんて1人で外国人のたむろする飲み屋の前では絶対に出来ないだろうに。もう何というか、この日集まって飲んだ他楽しい気分が萎えてしまって、ここら辺の飲み屋を紹介した僕は申し訳なくて、今僕が考えた言葉でその心境を表すと、ふがいないや、という感じです。たった今考えた言葉です。