留置場→拘置所→裁判所 アフター・スピード (文春文庫)

留置場→拘置所→裁判所 アフター・スピード (文春文庫)

『スピード(ISBN:4167137054)』の続編である。家でスピードをキメ、ひよこスープの作り方を思いついた石丸元章氏はそのレシピを発表しようと思い外に出た。道すがら警察官2人にその挙動の不審さから職務質問され、自分から持っていたスピードを提出した。そこからこの本は始まる。サブタイトルにある通り、留置場→拘置所→裁判所の話が載っている。『スピード』と比べると文章の疾走感は薄れるが、なかなか知ることが出来ないリアルな内容で面白い。留置場は割と自由で、同室となった詐欺師、売人、殺人者とエアギターならぬエアスピード、エアハシシ、エアLSDをキメ、ごきげんであったという。何だか楽しそうだ。そう、留置場は何だか楽しそうなのだ。しかし拘置所に行くとそれはもう規律が厳しくなり、人権というものはない。堀江貴文氏は今そんなところにいるのだなあと思ったりして、そりゃあ仮釈放を何度も求めるはずだと納得いった。そんな本。ええ。