日記

 もう2月ですか。光陰矢の如しとはこのことですね。そんな光のように早い時間の流れであるからして、僕はもうすぐ大学を卒業するわけです(予定です)。卒業といえば卒業旅行ですよ。やはり、もうこれからは自由に休みは取れなくなるわけで、だったら行こうじゃないかみたいな感じです。勿論スウェーデンですよね。もう「北欧」って聞くとフリーセックスを連想しちゃって夜も眠れません。スウェーデンに行く目的は先日の日記で記したシュール・ストレミングの臭いを嗅ぐ為です。そして「スウェーデンの缶詰は世界一ィィィィィ!」とシャウトしてこようと思っています。
 この日記を数回読んだ方ならお気づきでしょう。今述べたことは嘘です。スウェーデンではなくて、ノルウェイに行こうと思っています。ノルウェイで連想するのはやはりダイナマイトですね。ノルウェイの森とか思った人はもっと化学に興味を持って下さい。僕は化学が大嫌いです。molで挫折しました。ノルウェイの発明家ノーベルが開発したのがダイナマイト。ダイナマイトの売り上げで巨万の富を築いたノーベルはある時自分の噂を聞きました。「死の発明家」。その言葉を聞いてノーベルは何てものを発明してしまったのだろうと悔やみました。本来は鉱物の発掘などに役立てばと考えて研究開発をしてきたダイナマイトが戦争に使われている。ノーベルはその巨万の富を後世、世界に役立つ発明、研究、文学を成した者の為に使ってくれと、ノーベル財団ノーベル賞を立ち上げさせ、それを自分の償いとしました。これはよく伝記に書かれているようですが嘘のようです。とりあえず立派な人に思われようとしたのかも知れません。
 ノーベル賞の賞金はノーベルの預金の利子から支払われます。その為、貰える金額はその時の利率によって違ってきますが、その賞金は大体1人3千万円程度だといわれています。どれほど、ノーベルがダイナマイトで稼いだかが伺えます。ただ、哀しいことに、今でも北欧は武器の主要輸出国なのです。ノーベルは未だに死の発明家なのかも知れません。そんなダイナマイトの地、ノルウェイに行こうと考えました。
 ダイナマイトは火によってではなく衝撃によって爆発を引き起こします。金槌でドンッと叩き、ポンッと小さな爆発を起こす。ダイナマイト工場の見学ではそれが体験できるといいます。是非金槌で叩いてみたい。そして「ノルウェイのダイナマイトは世界一ィィィィィ!」とシャウトしてこようと思っています。人間椅子も『ダイナマイト』という曲を唄って、現代社会を皮肉っています。ただ残念なことに人間椅子の『ダイナマイト』はパチンコのことを唄った曲なのです。
 この日記を数十回読んだ方ならお気づきでしょう。これも嘘です。本当はインドに行きます。ジョジョの第三部のような世界だったら厭だなと思います。豚に尻を舐められるようなことにはならないことを祈ります。これは本当ですが、これまでの嘘で嘘っぽく見えるのでしょう。ノーベルの知識もググッたわけではないのです。高校の時の化学の先生が教えてくれたのです。本当です。