日記

 公式に学校に行く最後の日だった。2限の試験を受ける予定だったけど、凄く寒くて布団から出るのを躊躇っていたら、いつの間にか10時過ぎで、間に合うはずもなく妙な荒涼感に襲われた。とりあえず4限の試験は受けようと布団から這い出て、顔なんかを洗ったりして家を出た。反対車線で、右折しようと停車していたバイクが後ろから来た、恐らく前方不注意のトラックに突っ込まれてバイクが結構グシャグシャになる瞬間をバスの中から目撃した。バスの中は試験の日ということで、かなりの人数が乗っており、僕は前の方で立って乗っていた。そしてその事故の瞬間を見たのだ。僕だけが「うぉ!」と声を出してしまい、ちょっと恥ずかしかった。皆、事故の瞬間が目に入らなかったのだろうか?そして恐らくバイクのライダーは学生で、試験を受けに来たのであろうが、彼は試験を受けられたのだろうか?心配だ。少し。
 4限目の試験はまあC評価は取れたであろう。これでもうこの大学で試験を受けることはないだろう。そうであって欲しい。全ての試験で名前を書き忘れていた、なんてことがあったらそれはもうリストカットものである。
 学校を後にして、後輩の家に向かった。初めて降りる駅だ。見所は結構大きなイトーヨーカドー。これが潰れようものならこの町はドラクエ5カボチ村みたいなことになってしまうだろう。その命の綱であるイトーヨーカドー酒類やツマミなんかを購入して後輩の家へ向かう。アパートは建てられてから2年と経っていなさそうな程に新しい。部屋の床はとても冷たい。ビールを1缶飲み干してから、また別の友人と飲む約束があったので隣駅まで後輩の自転車を借りて駆った。久々に乗る自転車は、酒が入っているからか風が心地良かった。ただ、融けた雪が夜の冷たさで氷になっていて怖かった。隣駅で待ち合わせたその友人とその友人の後輩とで駅前の居酒屋へ向かった。その友人とは大学に入って初めて言葉を交わした。しかし飲む、ということはそんなにはなかった。4年間の総決算のような気持ち(嘘)で飲む。2時間近く飲んで、何故かカラオケに行くことになった。『1996年ヒットメドレー』みたいなやつをリクエストすると、SHAZNAだとか川本真琴だとかの曲がかかる。そうか、もう10年前なのか。そりゃあ22にもなるわけだ。そんな感慨に浸る。SHAZNA三姉妹探偵団吉川ひなのと出逢っていた頃に生まれた子供はもう小5になろうとしているのだ。
 1時間後、その友人等と別れて再び自転車を駆って後輩宅へ向かった。人数が増えており、カラオケに行く、みたいな雰囲気になっていたが、僕が「今日は早めに閉店したぞ」と言うと意気消沈。早めに閉店したからこそ1時間で帰ってこられたのだ。このままカラオケに行っていたら寒風吹き荒ぶ中カラオケ屋の扉の前で「あーぁ……」となっていたところだ。危ない危ない。良かった良かった。で、そのまま部屋で飲んだり飲まれたり寝たり寝なかったり石井君のパソコンのデータを見たり見なかったりしたりして午後2時過ぎ。帰宅。帰りがけに7&Yで注文した本を引き取る。そんな日記。