夢日記

 起きたら汗だくだったので、軽くシャワーを浴びて外出した。高校の時の友人が、ルームシェアを始めたというので部屋を見に行った。3DKとかの部屋を借りているのかと思いきや一軒家だった。しかも「デザイナーズ」みたいな家だった。かなり圧倒された。小さくなって中にお邪魔するとルームメイトがノソっと出てきた。かなりのお洒落さんで、身長は180をゆうに超えていた。正にモデルのような男だった。
「友達?」
 と僕の友人に訊くその声がやや威圧的で、僕は家に続いてルームメイトにも辟易した。中はこれまたアメリカ西海岸のホテルに来たような錯覚を覚える程に綺麗で、ため息が出るような家に住んでいる友人が心底羨ましかった。それでもこのルームメイトは厭だなとも思った。数十分、ボソボソと友人と会話を交わして帰路についた。家への道すがら、無性に走りたくなったので僕は「うわぁぁぁぁ」だか「ぎぃぃぃぃ!」だかよくわからないけど、そんなような大声を出しながら出来る限りのスピードで脚を回転させた。ふと、後ろを振り返るとさっき会った友人の元カノが凄い形相で追い掛けてきていたので僕は、また何か悲鳴めいた声を出しながらスピードを上げた。
 何とか家まで辿り着いた。家中の鍵を締めて、息を整えているとインターホンが狂ったように鳴り出した。全身に鳥肌がゾワゾワと立ち、肌という肌が張りつめていったのを感じた。兎に角彼女が諦めて去ってくれるのを待つしかない。自分の部屋で横になろうと思い、扉を開けるとテレビが付いていた。どうやらテレビを付けっ放しのままで外出してしまったらしい。ブラウン管からは『リング』の貞子の如く、女性の上半身がグワグワ出てきていたので、慌ててリモコンを手にしてテレビの電源を切った。女性の動きが停止した。うんともすんともいわない。僕はもうこのテレビは使えないんだなと思った。電源を入れたらまたこの女性が動き出すに決まっている。あーあ。
 途中の島で拾ってきた巨大トカゲと一緒に湯船に浸かった。人間ぐらいの大きさでグレーとネイビーの中間色をしたトカゲで不気味だった。何故拾ってきたのだろう。両親は反対していたというのに。狭い湯船にこのトカゲと入ってようやく後悔の念が湧いてきた。風呂から出て、着替えているとそのトカゲが僕に抱きついてきた。気持ち悪いなあ、薄っすらと毛が生えているし。そんなことを思っていると頭に疑念が。トカゲは爬虫類なのだから毛なんて生えないはずだ。今まさに僕に全体重を預けているトカゲをよく見てみると、デカい犬だった。後々調べみたら「グレートデーン」とかいう犬種だった。