日記

 いくら強く思っていても叶わない夢はある。寧ろ叶わぬ夢の方が多いんじゃないか。妥協して、更に妥協して、もっと妥協して今ようやくその夢を見ている。しかし残念なことにその夢も叶わない。これが人生。そんなことを思う。
 折角1時間以上掛けて辿り着いたお台場。別に冒険王に行こうなんて思わない。冒険王が最も盛況な日にお台場が液状化現象に見舞われてくれて構わない。何かプラネタリウムが凄いらしい。誘われたのでお台場に行ってみたわけです。
 未来館という超近代的な佇まいの建造物に入ると凄い。ウェンディーズが併設されている。ウェンディーズのポテトにチリソースみたいなものとチーズを乗せたメニューがとても好きです。そんなモダンな未来館は館長が日本人最初の宇宙飛行士で現在は農業の未来を考える毛利衛さんが務めているという。その未来館はやはり入った途端に未来を感じる。エスティマのような車は実は環境に優しい車でありながら311㌔を記録するスーパーカーなのであった。それに乗る。勿論走りはしない。そして日本が誇るホンダのASIMO君を間近に見る。ジャングルクルーズのように空寒い係員とASIMO君とのやりとりを見て悦に浸る我々は平和以外の何者でもない。
そしてメインのプラネタリウム。いざ行かん。ところがどっこい!カイジ君、それは通りませんよ〜。まさかそれが出るとは思いませんでしたよ〜。クッ……三好の凡ミス……。待ち牌を見誤るなんて……。さあさあカイジさん!どんどん行きましょう!すまない。金を持つ人間と連絡が取れない。え?じゃ、じゃあどうするんですか?勝負はこれからですよ〜。わかってる!しかし繋がらないんだ!(もう金が無いなんて言えるわけが無い。俺は今金持ちのボンボンなんだ)。仕様が無い。俺が貸してやるよ。勿論無利子でな。お互い金持ち同士。ぼ、ぼっちゃんよろしいんですか!?ああ、カイジさんのことはよく知っているしな。ぼっちゃんとやら、良いんだな?ははは、良いとも。これから目の前で行われる勝負の見物料だと思ってくれ。流石ぼっちゃんですぅ。ではカイジさん、勝負といきましょう。まだまだこの地雷麻雀は続きますよ〜。
つまりプラネタリウムは予約で一杯で入れなかったわけです。遥々お台場に来たというのに。お台場というだけで何故か罪悪感が芽生えるお台場に来たというのにぃぃぃぃぃ。それでもやはり毛利さんが館長を務める未来館はなかなかに未来を感じさせてくれる館で僕は結構な満足感を得たのである。ジャンプショップにも行ったし、サイゼリヤでドブみたいな値段のワインも飲めたし、ペットショップにも行けたし、お台場って思ってる以上に楽しい場所なんだよ。それでも最大の目的は叶わなかった。これは若しかして……まさかまた陰謀なのではなかろうか?行きたいスポットに敢えて行かせないようにして二度、三度とお台場に来させようとする都の策略にまんまと引っ掛かったのかも知れん……。怖過ぎる……何て怖いんだ……。そしてこの文章を書いた時間を返して欲しい。