日記

JR町田駅のホームから改札へと向かう階段を昇っていた時、僕は歌を口ずさんでいた。
「サラリーマン サラリーマン サラリーマンの中は〜」
という具合に口ずさんでいた。階段、険しい、身体が熱い。汗が出てきた。それでも僕は口ずさんでいた。
僕の前を歩いていた人が不意に振り返った。その出で立ちは正にサラリーマン。僕は別にあなたを揶揄して歌っていたんじゃない!どうか誤解しないで下さい。そう思った。僕は彼を傷付けてしまっただろうか。何とも遣り切れない気分になった。きっと彼の心は電車の中でチマ・チョゴリを切り付けられた朝鮮学校の女子生徒のような気分だったのだろう。知らんけど。嘘だけど。つまんない。