映画

ダコタ・ファニングタソ(´Д`;)ハァハァ・・・・・・ではないのであるが、この子役のダコタ女史、風評の通り非常に何と云うか演技が上手いのである。演技の「え」の字も知らぬ僕が言うのも難であるが非常にとても何と云うか洗練と云うか精錬と云うか他の同年代の子役の演技がくすんで感ぜられる。この感覚はアダムス・ファミリーでのクリスティーナ・リッチを見る感覚と似ている。ただこのダコタ女史の将来が不安でならない。破滅に向かって、Xよろしく、子役は身を滅ぼす例が多い。マコーレ・カルキンにリバー・フェニックス、更にはエマニエル坊や。しかし僕の危惧する不安とはこういった類のものではない。この不安は日本の演劇界に見られる不安なのだ。「北の国から」。このドラマの子役と云えば「純」役の吉岡秀隆と「蛍」役の中嶋朋子であるが、ダコタ女史には蛍ちゃんの嫌な影が見え隠れするのである。幼い頃は非常に可愛い、愛らしい表情を見せてくれていた蛍ちゃんは哀しいかな栄養の配分を誤ってしまっていたのである。通常、余剰栄養分は脂肪となり身体に蓄積されるのであるが蛍ちゃんの場合はそれが歯茎にいってしまったのである。嗚呼・・・・・・何たる悲劇・・・・・・。しかしながらこの歯茎の成長さえも見越して中嶋朋子を起用したのであれば倉本聡は天才である。その「蛍ちゃん現象」がダコタ女史の口元に薄っすらと現れてきており非常にこの僕は何とも遣り切れなかったのであった。
翻ってこの映画。サスペンスホラーと言って良いのであろうか。「シックスセンス」と「ワットライズビニース」と「マシニスト」を足して3で割ったような。それ系の要素を散りばめて最後にまた一つ謎を観客に投げ掛けたまま終える。ネタバレ気味になってしまうので何とも言いづらいが時間軸とトラウマと「実はそうじゃなくて身近に感」が合体した感じ。内容は兎も角ロバート・デ・ニーロダコタ・ファニングの演技に支えられて出来上がった映画。