説明会
良い。かなり良いと思う。
SOFT ON DEMANDグループの説明会に行ってきた。
一般に知られている社名「SOFT ON DEMAND」はSOFT ON DEMANDグループの一会社であった。
SOFT ON DEMANDグループは
・SOFT ON DEMAND
・SODクリエイト
・SODアートワークス
という3つの会社から成っている。
SOFT ON DEMANDは営業や物流、宣伝を担当する会社。
SODクリエイトはアダルト映像を始め、アニメや映画といった映像製作を担当する会社。
SODアートワークスはパッケージデザインや映像の編集等を担当する会社。
他にもグループメーカーが何社もある。
V&Rと提携する、というのは最近ニュースになった（一部分で）から知っていたが、
まさか志摩プランニングや甲斐正明事務所までSODと提携していたなんて。
志摩はSMで有名ですよね。甲斐正明さんは「恋の門」の助監督も務める方だからお洒落映画好きにも知られているはずだ。
自分たちが知らず知らずに見ていたAVはSOFT ON DEMANDの流通システムを通じて我々の手元に来ていたのですね。
丸の内線新中野駅から徒歩3分。新宿からも駅からもアクセスが良い。迷ったけど。
説明会参加人数は30人前後。男女比は8:2といったところ。
いきなり「質問はありませんか？」と言われる。皆答えに窮す。
まず質問、なんてやはり珍しい会社だ。
次に「あゝ！ 一軒家プロレス」の映画館用コマーシャルを見せられる。
人事の方の「この映画を観た、という方はいますでしょうか？」という質問に、手を挙げたのは自分だけ。
恥ずかしいやら何やら。
感想を求められたので、あまり面白くなかったです。と答えた。
社員の方々も納得するように笑っていた。
その後会社概要の説明を受け、"SODツアー"という名の社内見学に行く。
SODアートワークス
パッケージのデザインをしたりモザイクを載せる会社。
インド人が4人それぞれテレビの画面に向かって座っている。
雑用で雇ってるのかと思ったら違った。
デジタルモザイクの新たなバージョンのプログラマーの方々とのこと。
そうだ。そういえばインドは数学が発達していて九九が22×20まで（曖昧）あるんだった。
何たって「0」の概念を発見した国だ。
「2010年宇宙の旅」にもインド人の学者が出てくるしな。
インド人のプログラマーはAVを初めて観た時どう思ったのだろう。
SOFT ON DEMAND
営業、宣伝、マーケティング等を担当する会社。
所謂僕が想像する会社のような会社。
一般の企業と違うところは夏目ナナさんのポスターとかが貼ってあるところぐらい。
SODクリエイト
映像製作会社。
僕が目指すところ。であると同時に本日の説明会参加者の7割が目指すところ。
つまり一番の狭き門。泣きたい or die
入社1年目のADの方が話をしてくれた。
一番辛いことはナンパロケで女性が捕まらないこと、らしい。
ちゃんとナンパしてるんだ。ヤラセじゃないんだ。
そういや僕も東京に出てきてすぐの頃、渋谷を歩いていたら女性に声を掛けられたな。
少し離れた車の中からカメラが覗いていたのを見つけて怖くなって逃げたけど。
あれもそういったことだったのだな。
僕に声を掛けてきたのは恐らく女優さんだけど。
何て思っていたらSODツアー終了。
最初に通された部屋に戻ってローション作り（原液のローションを水で溶く）体験。
こんなこと他の会社では絶対に出来ないゼ。やるしかねぇ。何て思って挙手。
ローション職人のADさんに教授を受けながらダマにならないように混ぜる。
僕の他に4人の参加者がローションを溶く。
ローションを溶きながらの質問タイム。
カオティックな状況が心地よかった。嘘。でも好きな状況ではあった。
水道橋博士を丸刈りにしたような社員さんが質問に答えてくれる。
実に和気藹々としていた。
これまで3社ぐらい説明会を受けに行ったけれど行って良かった説明会は今回が初めてだ。
この会社入りたい、とまで思った。
帰りにお土産を戴く。
丸の内線の中で袋を開けると中には総集編DVDと米。
何故米なのだろうか。しばし逡巡する。
そういや高橋がなり社長が農業に関心を持っていて畑もあるとか言ってたな。
その畑で出来た米なのだろうか。
なのだろう。ということにしておいてソッと袋に戻す。
自分の最寄り駅のスーパーで以前バイトしていたビデオ店の友人と久々に再会する。
彼もスーツを着ていた。
勿論就活帰りだろう。
何でも今日だけで3社の説明会に行ってきたとのこと。
やはり3年生って皆そうなのだろうか？
僕なんて1社行って映画観てクタクタだっていうのに3社とは……。
世間の3年生との大きなズレを感じた。
来週には小さな企業だけど最終面接があるんだって。
最終面接……羨ましい……。不安で仕方が無い……。
