フラッシュ・バック39―刑法第三十九条〈2〉 (角川文庫)

フラッシュ・バック39―刑法第三十九条〈2〉 (角川文庫)

これは……。
1作目よりもモヤモヤが湧いてくる。
女子高生コンクリ殺人事件を土台にした話。
女子高生コンクリ殺人は2ちゃんねるで知った。
少年法がいかに被害者を不幸にする法律か。この事件で痛感した。
フィクションが混じっているとしてもこの本を読んで更にまたそう思う。
読んでいると胸糞悪い。
著者の永井さんは読者にこの胸糞悪さを感じさせて、
刑法第三十九条、四十一条を見直すべきだと問っているのだろう。
あとがきには宅間守の事件に関して言及してる。
深夜1時半から読み出して、終わったのが5時前ぐらいだったろうか。
何か急に背後に誰か立っていないか、とか不安になった。
トイレに行く時も恐る恐る背後を気にしながら。
怖がりだから。
幽霊じゃなくて実際にキチガイさんがいたら怖いな…って意識が湧いてきていた。
深夜に読み始めたことを後悔した。


小説の中身に関して言えば、詳し過ぎる程詳しく町並みや場所の様子が書かれている。
実際にその場所を訪れてみたのだろう。
前作もかなり事細かに場所が書かれている。
直接話に関係の無い描写が多いので読み飛ばしてしまった。
無駄な描写が多いような気がします。
内容が面白かったから何ら構わないけれど。
ただ労働者街の描写は実際に寿町に行った事があるので読んでいてドキドキした。
寿町とは全然違うのだろうけど。


永井さんってもうおじいちゃんなんだ。知らなかった。