少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)

少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)

第34回メフィスト賞受賞作ということで思わず手に取ってしまった一冊。岡山市を舞台に話は進行していく。赤子誘拐事件と滅茶苦茶に残虐な殺人事件が同時進行していき、最後の方でそれが少しだけリンクしていくような内容。地の文は共通語なのだが、会話文は岡山弁。そこらへんは正に舞城王太郎の福井弁丸出しのテイスト。そして滅茶苦茶な殺人事件は舞城王太郎佐藤友哉清涼院流水のテイスト。つまりは斬新なものを求めているメフィスト賞の型にガチガチにハマっている作品といってしまっても過言ではない、何ともな小説になっている。ブックオフで半額になってから買うのを推奨致します。