セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)

セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)

インドに行くからというわけではなく、ブックオフで100円で見つけたから手に取ったバクシーシ山下の著書。本の中で、これまで制作した作品を紹介している。
「バクシーシ」とはインドの乞食が言うところの「お恵みを」という意味。本来の意味は「布施」らしい。その「バクシーシ」を冠したAV監督がバクシーシ山下である。この監督、生半可なAV(って何ですか?)を作らない。レイプ物を撮るにしても、女優側、男優側両方にドッキリを仕掛ける形で、お互いに本気で犯罪に関わっているんじゃないかと思い込ませて臨場感・緊迫感を生み出す。更にはドM男優に包茎手術(って何?)をさせて、その摘出した皮を女優に食べさせたり、女優に脂肪吸引手術をさせ、その脂肪でラーメンを作り、男優に食わせたり。AVというジャンルではあるが、実態は見世物小屋のようである。ただ残念なことに、彼の作品は発禁になってしまうことが多くてこういったものは一般の目に届きにくい。かく言う僕も未だに彼のAV(というかAVって何?)を観たことが無い。2年ぐらい前に吉祥寺の映画館でやっていたのだけれど、時間が合わなくて行けなかった。この本を読んでいると、目を背けたくもなるし、観たくもなる。実際に映像で観るとなるとビニール袋を用意しておいた方が良いのかも知れない。あと、もんじゃ焼きを食べながら観るというのも乙で粋かな。