日記

 中川翔子(通称ショコタン、僕の中では中川)の家にいて、中川がカメラ付き携帯電話で僕を撮ろうとしていた。何故そんなことをするのか訊ねたら、ブログに載せると言う。そんなことは止めてくれと懇願してみたものの、中川は一度やると決めたら最後までやり抜くのが心情らしい。僕の恥ずかしい様を必死に撮影しようとしていた。携帯電話を取り上げようとしたら、押し合いへし合いになってしまって、勢い中川をフローリングに押し倒してしまった。ちょうどそこを家人に見られてしまったものだから当然、ポリスに通報される。そんな夢を見て目覚めた朝のやるせなさといったらない。
 起床した後に、一通りの身支度、更には夢からの繋がりなのか、洒落たブランチを食す。メニューは昆布の御握りとカップヌードルカレー味というカフェでは既に御馴染みとなったニューヨークスタイルのキュイジン。そして立川に向かう。
 先週立川に行った時にも感じたが、モノレールって高過ぎる。多摩センターから立川南の駅まで正味25kmあるかどうかの距離なのにその運賃400円。それでも赤字っていうんだから救いようが無い。そして僕は立川という街が好きではない。ルミネだとかグランディオ(?)だとかいうファッションビルと伊勢丹ビックカメラ。そしてパチンコ屋。お洒落な街を目指しているのかも知れないが、何か下品に思えてしまう。そんな街に何故先週今週と来ているかというとパスポートを取得する為。先週の申請の後、本日パスポート取得と相成った。10年有効のパスポートだ。32歳まで今日受け取ったパスポートを使うことになるのである。父親が32歳の時、僕は4歳だった。32歳にして幼稚園児の子供がいるのである。信じられない。果たして自分が32歳の時、どんなことをしているのだろうか。ニートかな。兎にも角にもあと10年間僕と共に過ごすパスポートである。大切にしよう。あと何回このパスポートの世話になるだろうか。一昨年失効していた5年有効パスポートは2回しか使わなかった。じゃあ10年パスポートは4回かな。4回も使えれば御の字かも知れない。
 また400円払ってモノレールに乗った。高い。そしてゆっくり動く。狭い間隔に駅があり過ぎる。駅構内の広告はパチンコ屋のものばかり。嫌な世の中だ。モノレールから乗り換え自分の最寄り駅へ。駅までは自転車で来た。それに跨り家を目指した。信号にも引っ掛からず順調に漕ぐ。途中一度だけ信号待ちをすることになった。周囲に誰もいないのを確認して次長課長の「お前に食わせるタン麺はねえ!(顔付き)」をやってみる。全力の「お前に食わせるタン麺はねえ!(顔付き)」である。生まれて初めてやったよ、おい。恥ずかしい。誰もいないのに恥ずかしい。こんなことをやる自分がとんでもなく恥ずかしかった。そんな恥ずべきことを何故やったのか。それは、今ここでやらなければ一生やることがないだろうと感じたから。最初で最後の「お前に食わせるタン麺はねえ!(顔付き)」であった。もう一生やらない。多分。