日記

 もう1つ映画を観た。『手鼻三吉と2志朗が往く』という自主映画。山口雄大監督は今では『クロマティ高校』や『地獄甲子園』を撮る、大物の仲間入りを果たそうかという監督さんだ。以前ロフトプラスワンのイベントで観た、『手鼻三吉と2志朗が往く』は十代の僕に大いなる衝撃を与えてくれた。スピード感溢れるバカ。観ている人を休ませないバカ。兎に角「バカ」が映画を支配している。僕はバカ映画が好きになった。バカ映画を作っても良いんだということを知った。だから大学生活が狂い始めたのかも知れない。
 4シリーズ目の最新作は板尾創路が出演したり、かなり豪華だ。バカも継続すれば力になるんだ。やった。天どん&すぐ死ぬ、のこれまでのスタイルを踏襲していてやはり面白かった。それでも初めて観た時の衝撃は無かった。十代というのは過敏な年代なんだろうな。これからまた上映イベントがあるとなったら是非観て欲しい。他人に映画をあまり薦めない僕であるが(薦めることもあるけど極一部の人間に対してだった)この『手鼻三吉と2志朗が往く』は出来るだけ多くの人間が観るべきだと思う。そうすれば、日本のGDPは下がるだろうし、休みも増えると思う。つまり堕落する。それでも面白ければ良いという思想が日本に蔓延し、こち亀みたいな日本が形成されて楽しいと思う。
あと、上映イベントで急遽司会進行役を任命された役者さんはやはり「ツインカム」の人だった。池脇千鶴の元彼だ。やはり喋りが上手い。役者に転向していたのだ。去年僕等が出品したコンペの“600秒デジタルデジタルショートアワード”の二次審査で同じ日に上映された映画の1つに出てたよ、絶対。マジでこれ。俺去年から気付いてたから。本当に。