NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

末期的ひきこもりの話。そのひきこもりがどんなことを思い、考え、どうなりたいのかを実際に末期的ひきこもりだった筆者が描く。
自分は駄目だなとは思うけれどもこの本の主人公のようにはいかない。いけない。非合法には手が出せないから合法ドラッグをカクテルしてトリップ。神崎ですか?(公明党の方のではなくてね)。
筆者はあとがきで、そこそこのセールスを誇るこの本を肴に語り合って欲しい、それぞれの考えを共有したりして欲しいと語っている。でも僕はこの本の感想を他人とは語り合いたく無い。自分だけでこの気持ちを閉じ込めていたい。綴じ込めていたいとでも言おうか。死のうか。

タイ怪人紀行 (角川文庫)

タイ怪人紀行 (角川文庫)

ベトナム→インド→タイと読んできました。しかし順番が良くなかった。本作が怪人シリーズの原点。原点だけあって、後の2作と比べるとまだ体系化されていないというか印象が薄い。ベトナム・インドは人間関係がこんがらがっていてその部分だけで1つの物語が出来ている。ベトナム・インドがあまりに強烈、鮮烈過ぎた。一方タイはゆるりとしていて(ベトナム・インドと比べて結果的にそうであって、一般の旅行本同様のゆるさはない)何か良い。タイ、ベトナム、インド行きたい。という頭の悪そうなまとめ。

板谷バカ三代 (角川文庫)

板谷バカ三代 (角川文庫)

怪人は海外にではなく日本にではなく近所にではなく家の中にいた。その怪人の血は自分にも流れている。筋金入りの馬鹿はその自覚がない。その自覚の無い方々に気兼ねなく「馬鹿」と言っている本は数少ないのではないか。馬鹿に馬鹿って言いにくいよね。特に筋金入りには。でも本当容赦無い、この本は。まあ家族だし。他人の僕らが板谷家の方々に馬鹿と言おうもんなら張り倒されますよね。
そんな筋金入りの祖母・父・弟を含む板谷ファミリーの絆は意外に強固。飼い犬が撥ねられて他界したことを家族全員で哀しむ。当然っちゃあ当然だけどゲッツ板谷の文章で書いてあると何だか普段との落差にグッとくる。
本を読むのに抵抗のある人はこういう本から入っていったら良いと思う。

サイバラ式 (角川文庫)

サイバラ式 (角川文庫)

サクッと読めて良い感じだと思うのだと。

こうやってみてみると僕の本の感想って最後に自分を侮蔑する言葉で締めて逃げているな。自己否定からの自己正当化って感じか。もう少し自分の意見に自信を持とう。