耳そぎ饅頭 (講談社文庫)

耳そぎ饅頭 (講談社文庫)

耳そぎ饅頭、とは耳をそぐ程鋭利な饅頭なのであろうか。
はたまた食パン等と同様に饅頭にも「耳」というものがあり、それをば食べ易いように事前にそいである食べる人のことを考えた饅頭なのであろうか。
そんなことはどうでも良いのである。
このエッセイ面白い。
町田康節で言うこのエッセイおもろ。なのである。
嘗て何冊か氏の著作は読んできたがこれはおもろ。
内容は「町田康の潜入○○」。であるとか、「町田康の○○を初体験」といったものである。
自分のCDは売れない。では何故売れないのか、はたと考えたらその理由がわかった。
わかった俺ってあったまイイ。
偏屈人間であるからいかんのだ、では皆と同じように振舞ってみよう。


・風呂嫌いのマーチダコーは温泉に行く
・クラブに行く
・食べると手が、机が汚れる蟹を食べる
・夢を見ていたらろくなことがおこらねぇと考えるマーチダコーはディズニーランドに夢を見に行く
ナンジャタウンに行く
・鯨は頭が良いから食べないという米人の意識はどういったものなのかイルカショーを見に行く


果たしてこれでCDが売れたかというと売れていないのは承知の通り。
でもおもろ。これおもろいよ。皆読んだら良いよ。本当に。笑っちゃった。