寿町

前回行った時はその独特の雰囲気に辟易してしまった寿町も、2回目、友人と2人で、とあらば些か心強かった。
平日夕方3時頃の寿町は日曜に比べれば閑散。
賑わいを見せているのはノミ屋(賭けのね)だけであった。
そんな寿町を2〜3周程グルリと周った僕等は勇気を振り絞り大衆酒場へと入った。
一軒目は以前僕が半生の焼き鳥を買った店。
ウーロンハイ\500、蛸の唐揚げ\600と馬鹿高い。
会話も盛り上がらず店の雰囲気も悪い。その店とは、さっさと酒を平らげおさらばする。
一軒目で飲んだウーロンハイが僕等を調子付かせたのか意気揚々と二軒目の酒場へ。
店内は出来上がったオッサンと歌謡曲を流すジュークボックスとで熱気があった。
そこで瓶ビールとホルモンを注文する。
タクシーの運転手をやっている平さんと、どちらともなく話し掛けて会話が盛り上がる。
そこの一角に居た、平さん、よっさん(無職、言ってる事が聞き取れない)、アニィ(多分シャブの打ち過ぎで廃人の老人)。
そんな奇妙な方々と妙なケミストリーが生まれる。
酒を飲んでいてあれほど楽しい気分になったのは久しぶりだった。
気分が昂揚していた僕はジュークボックスにガンガン\100を投入する。
『昴』やらそこらへんの僕等でも知ってる歌謡曲を掛ける。河島英吾が無いのが残念だった。
上記の方々とこれまでに知ることの出来なかった世界の話を聞くことが出来た。
山谷の話なんかも聞けて良かった。
調子に乗り過ぎてよっさんの乳首を舐めた。何をやっているのだろうか…。
盛り上がりの終盤には、元香港在住カメラマンの栗ちゃんさんと携帯番号の交換を果たす。
ここで詳細にここでの状況を記したいのだが記憶が曖昧なので書けないのが悔しい。
横浜で飲んでいたはずなのに気付いたら日暮里だったという不思議な現象にも出合えたし良かったのではないでしょうか。
僕はまた寿に行きます。寿が結構好きです。